- せんじょう
- I
せんじょう【僭上】〔古くは「せんしょう」とも〕(1)身分をわきまえず, さしでた行為をする・こと(さま)。
「~の振る舞い」「決して私めが~に岩沼子爵の御令嬢をどうのかうのとは申ませぬから/風流仏(露伴)」
(2)分に過ぎたぜいたくをすること。「過差なることを~と言ひ習はせり/かたこと」
(3)大言壮語すること。II「色里で~いふことは治兵衛めには叶はねども/浄瑠璃・天の網島(上)」
せんじょう【先生】〔「せんしょう」「ぜんじょう」とも〕(1)師と仰ぐ人。 せんせい。「釈尊~此の鐘を鳴らして/浄瑠璃・用明天皇」
(2)前世。 前生(ゼンシヨウ)。「汝~に人と生たりし二人に捨られて/今昔2」
(3)春宮坊の帯刀舎人(タチハキトネリ)の長官。 帯刀先生。III「三郎~義憲/保元(上)」
せんじょう【千丈】一丈の千倍。~の堤(ツツミ)も蟻(アリ)の穴より崩(クズ)れる「蟻の穴から堤も崩れる」に同じ。IVせんじょう【千乗】〔乗は乗り物を数える単位。 中国, 周の兵制で, 有事に大国の諸侯は千乗の兵車を出したことから〕大諸侯。→ 万乗Vせんじょう【千畳】(1)山などが幾重にも重なること。(2)千枚のたたみ。VIせんじょう【占城】⇒ チャンパVIIせんじょう【戦場】戦闘の行われる場所。 戦地。VIIIせんじょう【扇情・煽情】感情や欲望・情欲をあおり立てること。IXせんじょう【扇状】扇を開いた形。Xせんじょう【洗浄】〔(2)が原義。 「洗滌(センデキ)」が「せんじょう」と読まれるようになり, その意味にも通用されるようになった語〕(1)洗い清めること。「哺乳瓶を~する」「~剤」
(2)〔仏〕 心身を洗い清めること。XIせんじょう【洗滌】〔「せんでき(洗滌)」の慣用読み〕洗ってきれいにすること。 水・薬剤などでそそぎ洗うこと。「傷口を~する」
〔「洗浄」とも書く〕XIIせんじょう【線上】(1)線の上。(2)ある状態にあるかないか, すれすれのところ。XIII「当落~にある候補者」
せんじょう【線条】すじ。 線。XIVせんじょう【線状】細長い線の形をなしていること。XVせんじょう【繊条】(1)金属の細い線。(2)細い糸。(3)フィラメントのこと。XVIせんじょう【船上】船の上。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.